ライブ・ツアー

田村ゆかり BIRTHDAY ♡ LIVE 2018 *Tricolore ♡ Plaisir*感想

ハルヒかららきすたにかけての頃の話ですが「いわゆるライトオタクというのが増えたねー」
と当時からオタク通ぶって大学のヘビーオタク(?)とよく会話をしていました。
ライトオタクとの違いは?と言われると今考えると滑稽ですが知識量だったと思います。

なので、本当に好きだったらネットの情報を使わないで(wikiを見ずに)3時間ぐらい話を続けられるオタクが信用出来るというよーな結論でした。
暗記量と知識量からくる発想や疑問を話せることがつまるところ本物だと言いたかったんだと思います。

いろいろな知識から湧いてくる自分のアイディアを相手に伝えるためには、延々と周辺知識を相手に知ってもらった上でようやっと一言、何か言いたい事が伝えられるという経験に拠っていて知識量があって長く話せる事に信頼を寄せていたような気がします。

このオタク通癖には問題があって、仲のいい共通の知識がある人と語るなら物凄く楽しいのですが私のように本質的にボンクラなのに研究者の真似事をして会社の誰かに伝えるとなると物凄く難儀です。

新しいアイディアは聞く相手からすると童謡の有名曲ですら拍子だけではさっぱり何の曲か分からないのと同じで、伝え方には工夫が必要で、少なくともメロディーも一緒に伝えないと相手に分かって貰えないという例え話を昔聞いたのですが、つまり「ゆかりさんのライブを自由に楽しむ。」アイディア一つ取っても、そもそもお客なんだからみんな自由に楽しんでるでしょ?と最初に聞く人はなんのことか分から無いと思います。

もう一つ、「3日間まるで違うセトリにしてみる。」アイディアもなんで必要なのか?どうしてそーしたいのか?という思いついた本人には説明する気にもならないことを必死で説明して、それがいいアイディアだったとして、今度は実務上出来るのかとか採算取れるのかとか通ったら通ったで物凄いプレッシャーと苦労があるんだろう思います。

前回のライブ(crescendo carol)も勿論沢山の新しいアイディアが詰まっていたと思うのですが、今回はライブに参加している人が気付きやすい、それが故に斬新なアイディアが詰まっていたように思います。

私がブログをしているモチベーションの一つに「ゆかりさんのライブを自由に楽しむ。」というアイディアとその方法について、なんか伝えることができないかなぁーと思って続けているのですが、今回のライブではその方法についてみんなで20年以上かけてようやっとここまで到達したんだーということを実感出来た気がするのでその実感についてライブ感想を書きます。(私はファン歴20年もありませんが…)

太陽のイヴ(1)・上弦の月(2)・14秒後にKISSして(3)

2日目の土木作業員映像からの繋ぎで上弦の月の演奏が始まった時に、なんだかこれはお約束の無いなんでもアリなマジなパーティーだ…と確信しました。
1日目の限Tが太陽、2日目の限Tが月だった事に由来すると思うのですが3日目何が来るのか全く分からず、予想するのが楽しかったです。

Super Special Smiling Shy girl(1)・星屑スパイラル(2)・17才(3)

1日目のSSSSgはこれもいきなりクライマックスがきた感じがしてとても新鮮。
そしてコールもいつもの情念のような重さが無くてすっきりした感じがまた楽しい。

Hello Again(1)・ガラスの靴にMoonglow(2,3)

ゆかりはゆかり(1,2)・プレゼント(3)

3日目にプレゼントがかかった時にステージが真っ白になって、曲のイメージにぴったりだったことと選曲された嬉しさでいきなり涙腺が緩んでしまいました。
これまでのライブでは最初の3曲は明るいミドルテンポの曲が選ばれることが多かったのに、今回は3日間とも突然クライマックスが来たような驚きとここでこの曲歌って後半どうなるんだろうという期待も手伝って一気にライブの世界観に没入出来たと思います。

ラブサイン(1)・エアシューター(2)・Le paradis(3)

今回のライブの参加者は、なんとなくの印象で初めて参加される人が多いのかなーと感じました。
セトリ予想が付かないので事前に一体感を味わいたいからお約束を教えてと言われても無理で、精々fbd押さえておくだけで他は…んー自由に楽しんだら?状態でした。
twitterでも質問が多くて見るたびに教えたくてウズウズしていましたが、拙者オタク故新規さんの短期記憶のキャパを超える高速トークしか出来ず無念…

お約束を知り始めたら、そこから先がめんどーで、見ず知らずの他人と一体感をだして遊ぼうとするとゆかりさんのフリコピが良いんだという人や、そんなの要らんっていう人が居たりで、延々と行動ポリシーをファンの間ですり合わせていては纏まるはずがなく何か他のやりようを考える必要がある気がします。

ちなみに私は小刻みおじさんになったり、エアシューターは懐かしくてジャンプ拍手おじさんになったりやりたいように好き勝手します。
お約束を知っているが故に獲得した自由のような感じです。
曲を聴いて感じたままやれば揃うでしょうというテキトーな考えでやっているのですが、もし自由にみんながやって揃ったらそれは凄い面白いなぁーというスタンスです。

Sweet Trap(1,2)・Don’t wake me☆Up(3)

初日のSweet Trapからなんとなくですが、今回やたらとリズムが取りやすい(サイリウムを振りやすい)なーと思っていて小刻みおじさんのやり甲斐があった記憶があります。
多分、バンドメンバーの演奏のお陰なんだと思うのですが、それの説明はアンコールのところで考えたいと思います。

恋の天使はチャイムから(1,2)・Sweet Trap(3)

Good Love(1)・バンビーノ・バンビーナ(2)・星降る夢で逢いましょう(3)

バンビーノ・バンビーナはゆかりさんの振り付けが無くてどーするんだろうと思ってたら、なんと目の前にきてくれてとても嬉しかったです。
バンビーノ・バンビーナはポスターお渡し会があって、たまたま当選して、アキバでお渡ししてもらったんですがそのあと店舗を出て気が付いたら鶯谷の辺りにいました。
嬉しすぎてどうして彷徨っていたのか完全に記憶が無く、ヤバイ青年だったと思います。

私はめんどくさいオタクなのでそういう思い入れのある曲はフリコピおじさんと化しますが、そーゆー人が隣に居るときは絶対にサイリウムの動きを変えない方がいいです。
振り上げようとしたらフリコピおじさんが振り下ろしたから合わせようというのは折角ノッてるのに余計な雑念が入って残念だと思います。

恋せよ女の子(1,2)・だって×2ウキウキ(3)

恋せよ女の子は初参加の単独ライブで聴いた曲で、思い入れのある曲だったのでまた聴けることに感謝しかありません。
割と選曲されることも多く、個人的にはコールやフリコピとかも固定されていて合わせるのですがパペットは振りません。荷物が増えるから。。。

魔法少女マジカルたん!(1)・めてお☆いんぱくと(2)・デイジー・ブルー(3)

もえたんもメルルも振りが凄い可愛かったです。脚!!!上げてる!!!良さ!!!!というやつです。
こーゆーもう二度と聴けない気がする曲のとき、テンション上げてコールする人が居るので会場が盛り上がりますが私は二度と見れない(かもしれない)振りと生歌に集中したいので所謂地蔵になります。
ありがとう盛り上げ部隊のみなさん。

記憶のゆりかご(1)・いざさらば(2)・横顔(3)

3曲前後歌ってMCが入るパターンが3日目は怒涛の如く歌いまくるライブ進行に変わっていて、ゆかりさんの体力が心配でしたが無理のない範囲でまたやって欲しいなーと思いました。
横顔はまた絶対にライブで聴きたい。

コンパス~笑顔の行方~(1)・Like a rabbit(2)・ー

2004年に川崎シネチッタでD.C.のシークレットライブイベントがあり、それが私が生ゆかりんを見た初めてのイベントで、10年以上経ってあーそんなことってあるのかーと感慨に浸ってました。
去年のFCイベントで月の魔法で恋したいからの記憶のゆりかご→Like a rabbitです。
去年のFCでの申し送りが反映されている…

囀りのない部屋→砂のオベリスク→Lost Sequence→マーメイド

Double Fascination(1,2)・恋は天使のチャイムから(3)

ガラスの靴にMoonglow(1)・Hello Again(2,3)

アンドロメダまで1hour(1)・好きだって言えなくて(2)・純愛レッスン(3)

candy smile(1,2,3)

所謂飛び曲ゾーンで、キャンスマはファンであれば恐らくみんなが知っている有名な曲なので、どこでフリコピするとかどこでコールするといったお約束がほぼ固定されているので知っている人の数の暴力で一体感が生まれます。
おじさん達の若かりし頃はコールの声量で競ったりだとかジャンプの高さで楽しさをアピールするだとかしていましたが、楽しい反面、ゆかり王国でなくとも他のライブと対して変わらない気がします。

唯一、ゆかりさんが脚を上げた時にフォーーと言いながらしゃがむ人が居るのがらしくてすごく好き。(最近見ないけども)

あのねLove me Do(1)・恋のタイムマシン(2)・チェルシーガール(3)

涙のループ(1)・LOVE ME NOW!(2)・Double Fascination(3)

LOVE ME NOW!は(ダンサーの)フリコピする人が多くて、その数を増やして一体感を増やしたいなぁーという気持ちがどーしても昔のFCイベントの思い出なんかがあるせいで私もフリコピに参加するのですが忠誠のポーズとか割れてしまう部分もあるのであくまで知っている人のお楽しみになっていくのがいいんじゃないかなぁーと思っています。

いきなりしゃがむ変な人が隣に居ることについて、キャンスマ的な変な人がいるけどゆかりさんのライブらしーなーと知らない人に思ってもらえたらいいんじゃないかなと。

14秒後にKISSして(1,2)・ゆかりはゆかり(3)

アンコール

fancy baby doll(1,2,3)

ゆかりさんの投げるうさぎ、12年ぐらいライブに通っているのに未だ目の前に来たことすらなくて都市伝説だと思っているんですが今回は人差し指を掠ったので正しく現実を観測することができました。
いつか…

Honey Moon(1)・センチメンタルジャーニー(2)・Fortune of Love(3)

ゆかりさんの最後のライブで好きな曲がかかった時にどー楽しむか?というもしも話なんですが、とにかくその曲を全力で応援するとどうしても他人の邪魔にならないようにコールの声量が小さくなったりジャンプしずらかったりするよねというのは現実問題あると思います。

酔ったおっさんが考えたロクでもない考えですが、過去、聴けてきたんだからいーじゃない。
その時の許されそうな範囲内で全力小刻みだったとしても。
という諦めがゆかりさんの活動が長いが故についてしまう人が多分沢山居て、優しい現場っていうのは完成にある程度時間の積み重ねが必要なんだろうなぁーと思いました。

Baby’s Breath(3)

私は音楽に詳しくない上にリズム感もないので、今回幾度となく感じた気がつくとちゃんと音楽に合わせてリウムが振れている。うる覚えのフリコピがなぜか間に合う?…という不思議な現象についてあれこれ考えることが結局最後まで出来ませんでした。

友人曰くベースのリズムをゆかりさんの歌に合わせているからじゃないの?ということで、本当かどーか知りませんが、このベビブレはその理由が物凄く解りやすかったんじゃないかと思います。

昔、声優ライブにもコールリーダーって概念が(確か)在って、警報を入れるのはそもそもそのリーダーの役目ですが、みんな等しく客なので、やれるもんなら誰がやってもよくてドヤ顔でコールを合わせる掛け声をする楽しみ方がありました。

じゃあいっちょやってみるかと思うとボンクラにはこれが結構難しくて、この曲はゆかりコール何回だっけ?とかCDと微妙に違う生演奏
に惑わされてちょっとだけ声を出すタイミングがズレたりします。
(ゆかりさんのライブにバンドが居ない時は練習さえしたらある程度安定しますが。)

今回のライブの演奏?はそのコールリーダーというのをやろうと思ったら誰でも出来ちゃうようにしていたのかなと思います。
何しろベビブレの警報をするための”間”が存在して、コールなんか知らなくてもおそらく気持ちよく警報から入ることが可能な速度だったので。
(会場の後ろの方は音の遅れがあるのでいつもと変わらないという友人も居ました。)

このコールを知らなくてもコールが出来ちゃうというのが私が思ったゆかり王国式の一体感を出しつつ自由に遊ぶというアイディアの実現方法の一つの到達点で、何も知らないけどコールをする/しない。フリコピする/しない
の選択肢が生まれる物凄く楽しい状態だったと思います。
何も知らないから自由にノるのではなくて、選択してやりたいように自由に遊んでいたので周りの人も物凄く楽しそうにしていたと思います。

キャンスマやFortune of Loveのような大声のコールは過去に決まったコールを知らない人にも同じことをさせてしまう威圧感がある気がしていて、やっている側は楽しいのですがそれは知っているお客さんが多いからという側面があると思います。
最近のゆかりさんの曲を聞いていると、ライブのコールを何も知らなくてもテンションが上がれば歌詞カードに書いてある通り一声入れればお祭りに参加できるようになっているので、もう前のようなおべんきょーが必要な複雑なコールを入れる曲は無くなっていくんじゃないかなぁーと。

それでも、お誕生日の最後にその前時代的なコールをゆかり王国でしか出来ないユニークな楽しみ方でゆかりさんと、新しいファンと、一緒にできて私は感無量でした。

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