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ゆかりさんの配役と時間軸

以下ISLANDのネタバレを含む日記です。

ごぉさんと言うシナリオライターが過去に関わった作品はnarcissu 3rdとひまわりで、2006年頃、ねこねこソフトが大嫌いだった私がスカーレットで改宗したついでに片岡ともさんの作品を集めていた結果プレイしたゲームです。
私がコミケでnarcissuを購入した理由は早狩武志さんの参加が大きかったはずです。
この手のストーリーは(世界系で少しゆるいSFなのに、主軸となる技術は難しい言葉を使う)読む側のテンション、感想の切り口が定まらず、お約束を知らない人とは話が拗れやすいように思います。
おそらくこのジャンルで一番上手く書くのは秋山瑞人さんです。

ISLANDを製作したフロントウィングというと、ジブリールにグリザイアにタイムリープに、中年の貴方は私立アキハバラ学園で、私とソウルメイトの貴方は多分ほしうたを持ってるんでしょう?男ってみんなそう。
なんとなくごぉさんのシナリオはオーガストに馴染む気がして期待してしまうんだけど、彼らはこのキャストでしかも非エロでPCゲームは作らないので望むべくもない。

社畜として現実世界に疲れてしまって、ようやくPCゲームをするときは救われてないといけない。
だからエロゲの導入部において主人公が眠りから目を覚ますパターンが多くなるのは必然で、起きたらもちろん2次元世界で、後はひたすらゆかりさん演じるギャルといちゃいちゃちゅっちゅなお話を続けるのがユーザーに対して誠実です。
従って、シナリオ量と満足度は比例関係になるので、出来れば50時間ぐらいかけてただひたすら日常を書いていただければ宜しい。

ところが、ゆかりさんは何故かメインの時間軸から吹っ飛ばされるキャラクターを演じる事が多くて、パッと思いつくまま書いても、おねてぃ、AIR、SAKURA 雪月華、ひぐらし、シュタゲ、C3と当たり前だがループものが多い。
(むろみさんは時間軸がむしろ人魚に合わせらてれいるので除外・・・)
ループものは、いちゃいちゃちゅっちゅしているシナリオ量が短く感じるせいで、スポットライトの当てられているシナリオ割合が他のキャラより少ないのではと、悲しい思いをしてしまう。

どのループものも普通が最良で普通が最難と語っている。
せめて2次元世界ぐらい最良で最難な多幸感溢れる日常を送らせてくれよと。
何故、僕ら・・・ファンとゆかりさんの中を引き裂いてくれるのか。
この時期毎年起き上がる仄暗いコミケへの期待も、ファンの考察が高尚なものになるにつれ、精子が執筆したとしか考えられない激しく如何わしい作品が少なくなり、苛立つオチンポセンサーが違うジャンルコーナーへ足を運ばせてしまうのです。

ファンの品位のためにこれ以上オチン◯と書くのはやめたいのでOTNPと書きます。
windowsOSで動くゲームの感想文ではOTNPは常に主体であるため書くなと言うのはあまりに酷であるのでお許しいただきたい。

南おねえさんや青山ゆかりさん、アニメの方で言うと◯澤さんのようなOTNPに核磁気共鳴を起こして励起させる強引さを出せる人と違い、ゆかりさんは優しい、落ち着いた気持ちにさせられるので妹キャラの印象が強い人も多いと思う。

ファンとゆかりさんの仲を裂く巨悪の根源である筆者の側から見ると、小難しい話しやら不思議な設定やらはゆかりさんの様なウンウンと頷いてしまう声を求めたくなるのでしょう。
OTNPが射精固定選択configを選んでいる状況で、媚声パワースペクトル密度のピークが尿管の長さに一致してしまうと大脳ではなく精巣で情報処理を始める為に、いいからはよ本編!本編!!と命令がくだり”本編”を探すことになる。
“本編”があるかは別として、シナリオ飛ばして探します。

初代もえたんが辛うじて英語教材で有り得たのはOTNPに英語で語りかけるpop氏のイラストをゆかりさんがギリギリ躱したからで、失敗していたらただでさえ海馬の小さい高校生が英語を海綿体で覚える癖がついて悲惨な結果になっていたでしょう。

難解な話や、説明の多い話を読んで欲しくて、でも萌え要素はターゲット層的に外せないとき、おそらくゆかりさんがキャスト候補に上がるのは必然でしょう。
シナリオにメリハリを付けるシーンを自由に入れてもこなしてくれるのは実績を見れば明らかで、主人公との蜜月からいきなり関係をぶち壊して闇ゆかりんを召喚する、幼女にしてOTNPがあること自体が罪なのではないのかと問いかける、そして何よりループ特有の取り残される薄幸さを出すといった要求に応えてくれるはずだと見積もることができる声優さんだからです。

ISLANDのユースティア編で感じたのは阿澄さんのもつ王道ルートキャラに求められる要求項目に対しての有利さです。
理由はアニメ声なのに現実感がある声質に寄っていて、おかげでファンタジー世界においては彼女が日常を説明した方が逆説的にリアリティを担保できるのだと思います。
他方、世界の説明から解放された夏蓮はどノーマルなギャルゲーシナリオを独占します。なんて羨ましい。
あすみんのおかげで世界の説明から解放されたロリンネルートは、初めからおっさんはコレを期待してた訳で、ゆかりさんが説明責任から解放された喜びでアイランジャーのOPを歌います。

ゆかりさんは日常で複雑な設定上にある世界観のリアリティを出すことを求められ、ファンタジーの世界で日常感を出すことを求められている。
一歩外すと脇役と勘違いされそうなキャラでも、製作陣の望む程度の存在感で演じることができるので世界の時間軸から吹っ飛ばされる役をお願いされやすいのではないでしょうか。

FCイベントなのかアニメ化記念イベントなのか、そろそろゆかりさんに会えるとよいのだけれど。

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